【私の介護の失敗談】定期巡回サービス土屋粕屋 管理者 三ツ橋直人

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【私の介護の失敗談】定期巡回サービス土屋粕屋 管理者 三ツ橋直人

皆さんはじめまして。定期巡回サービス土屋粕屋で管理者をしております三ツ橋直人と申します。

定期巡回サービス土屋粕では職員一人一人が介護に関するテーマのコラムを発信していくことで、我々が提供している定期巡回サービスをはじめ、介護の色々なことを皆様に知ってほしいと思い、発信していくこととしました。

記念すべき第一回目のテーマは「私の介護の失敗談」です。

私がした失敗とは、誰の困りごとかを理解できておらず、問題解決までに多くの時間を費やしてしまったことです。

私が介護の仕事を始めて1年目の時に次のような事例がありました。

「A様は3時間おきにオムツ交換をしていて、交換に伺うたびにオムツをずらしたり時にはオムツを外して寝具が尿汚染して困っています。」

このお困りごとに対して、尿取りパットを複数枚使用したり、夜用の大きい尿取りパットを使用したりと、とにかく尿失禁をしないように対応していたことを覚えています。ただ、A様のオムツをずらしたり外す行為はなくなりません。

ある日、尿取りパットの在庫がなくなってしまったため、オムツのみで対応しました。すると次の交換の時間ではいっさいオムツがずれていなかったのです。

私は「もしかして蒸れてかゆかった?」そう考え、その後の対応で尿取りパットを使用せずにオムツのみで対応するとオムツを外して尿失禁をすることはなくなりました。

私は大きく反省しました。クライアントご本人のお困りごとではなく、介護者が大変だったためそれを改善するための取り組みをしていたからです。今まで尿失禁で困っていたのは私たち支援をする介護者で、ご本人の本当のお困りごとは、複数枚の尿取りパットを使用したことで陰部が蒸れて痒かったことに気付くのに多くの時間が掛かってしまいました。ご本人は蒸れの原因である尿取りパットを取ろうとした結果、オムツがずれて尿失禁をしていて、ご本人にとってはさらに不快な状況を私たち介護者が作り上げてしまっていたのです。

以降、支援を提供する時は誰の困りごとかしっかり考え、ご本人のお困りごとの解決をするための話し合いを事業所全体で取り組むようになりました。

介護の仕事は、生活を支える機会が多くあり、自分が正しいと思う生活感をクライアントにも押し付けてしまいそうになることがあります。

私たち定期巡回サービス土屋は、「誰のお困りごと」か「クライアントの出来ることは何か」を常に考えながら、支援を提供しております。介護保険の理念にも掲げております「自立支援」を提供するためには前途した事が非常に重要だと考えているからです。

私たち定期巡回サービス土屋がクライアントに自立支援を提供することで、「住み慣れた自宅で暮らす」という自己実現をサポートしたいという思いでスタッフ一同取り組んで参ります。

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