定期巡回随時対応型訪問介護看護の対象者は?一体型と連携型の違いを徹底解説!

在宅介護を検討している方で、訪問介護サービスについて調べている方も多いことでしょう。

住み慣れた環境で生活したいと、在宅介護を選択する高齢者は増えています。そこで便利なサービスが「定期巡回随時対応型訪問介護看護」です。

  • 定期巡回随時対応型訪問介護の対象者を知りたい
  • 他介護サービスと併用できるのか知りたい
  • 一体型と連携型の違いを詳しく知りたい

上記のような方は、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。最後に連携型の定期巡回サービスの事業者も紹介しています。

目次

定期巡回随時対応型訪問介護看護の対象者

対象者は以下の通りです。

  • 要介護認定1以上の方
  • 事業所の所在地と同じ地域に住んでいる方

定期巡回随時対応型訪問介護看護は、要介護認定を受けた方、なおかつ要介護度1以上の方が対象となるサービスです。

また、地域密着型のサービスのため事業所の住所と本拠地が同一である必要があります。特例で市区町村からの許可を得れば他地域の事業所の利用も可能です。

要介護認定を受けるためには、お住いの市区町村に設けられた福祉関係の窓口から申請を行ってください。

対象者の定義と特徴

要介護認定を受けている対象者の定義と特徴は以下の通りです。

  • 要介護状態である65歳以上の方
  • 政令で定められた特定の疾病がある40歳~65歳未満の方

要介護状態は、一次判定のコンピューターシステムによって算出された「要介護認定基準時間」をもとに認定されます。要介護認定基準時間は実際に介護を受けられる時間と連動するものではないため、注意が必要です。

要介護度要介護認定基準時間
要支援125分~32分未満または、これに該当すると認められる状態
要支援232分~50分未満または、これに該当すると認められる状態
要介護1
要介護250分~70分未満または、これに該当すると認められる状態
要介護370分~90分未満または、これに該当すると認められる状態
要介護490分~110分未満または、これに該当すると認められる状態
要介護5110分以上または、これに該当すると認められる状態
参照:厚生労働省

要支援2と要介護1の要介護認定基準時間は同じですが、支援や介護予防サービスで日常生活が送れる場合は、要支援2に認定されます。

定期巡回随時対応型訪問介護看護を利用できる方は、要介護度1以上の方とされているため、日常生活で介護が必要になる方が対象です。

要介護認定の申請方法

申請の手順は以下の通りです。

  1. 市区町村の介護保険担当課に連絡し、申請について相談する。
  2. 必要な書類を準備する。
  3. 市区町村の介護保険担当課に、申請書類を提出する。
  4. 訪問調査の日程を調整する。
  5. 訪問調査を受ける。
  6. 介護認定審査会で、要介護度が決定される。
  7. 要介護度が決定されたら、市区町村から通知が届く。

訪問調査は、介護保険資格者が自宅を訪れ、本人の心身状況などを聞き取り、日常生活動作を観察します。介護認定審査会では、医師、介護保険資格者、介護福祉士などで構成され、訪問調査の結果などを参考に、要介護度を決定し、約1ヶ月後に郵送で結果が送られます。

定期巡回随時対応型訪問介護看護の対象者となるためには、必ず要介護認定を受ける必要があることを覚えておきましょう。

定期巡回随時対応型訪問介護について

定期巡回随時対応型訪問介護看護は、高齢者や障がい者、病気や怪我で自宅での生活が難しい方のために、医療と介護を密接に連携しながら、24時間365日、必要な時に必要なサービスを提供する制度です。改めて内容を確認したい方は参考にしてください。

  • 定期巡回
  • 随時対応
  • 訪問介護
  • 随時訪問

上記のサービスが受けられます。内容を詳しく見ていきましょう。

定期巡回訪問

訪問介護員が、定期的に利用者の自宅を訪問し、日常生活動作のお世話や家事援助を行います。

主な内容は以下の通りです。

  • 入浴介助
  • 排泄介助
  • 食事介助
  • 更衣介助
  • 歩行介助
  • 家事援助(掃除、洗濯、調理など)
  • 健康状態の観察
  • 服薬介助
  • 認知症介護

随時対応・訪問

利用者からの要請に応じて、訪問介護員や看護師が訪問し、必要なサービスを提供します。

主な対応例は以下の通りです。

  • 体調不良時の対応
  • 転倒時の対応
  • 緊急時の対応
  • 心理的なサポート

24時間365日対応のオペレーターが介護員または看護師とつないでくれます。しかし「さみしい」「話し相手がほしい」などの理由では呼び出せません。緊急性などを考慮し、適切な理由だと判断された場合のみ、随時対応してくれるサービスです。

訪問看護

看護師が、利用者からの要請に応じて、随時訪問し、医療的なケアを行います。

主な内容は以下の通りです。

  • 診察
  • 処置
  • 服薬指導
  • 健康状態の観察
  • 療養指導

訪問介護と訪問看護の内容を24時間365日随時受けられるサービスが、定期巡回随時対応型訪問介護看護です。

定期巡回随時対応型訪問介護看護の一体型と連携型の違い

定期巡回随時対応型訪問介護看護は、一体型と連携型の2種類があります。以下で特徴やメリット・デメリット、おすすめの対象者について詳しく解説していきます。

一体型の特徴

一体型は、一つの事業所が訪問介護と訪問看護の両方を提供するサービスです。

訪問介護員と看護師が同じ事業所に所属しているため、情報共有がスムーズで、連携がしやすいといった特徴があります。

メリット

  • 情報共有がスムーズで、連携がしやすい
  • 担当者が一人なので、信頼関係を築きやすい
  • サービス内容が包括的
  • 費用が分かりやすい

デメリット

  • 選択肢が少ない
  • サービス内容によっては専門性に欠ける場合がある

一体型が向いている方

  • 複数の事業所とやり取りするのが面倒だと感じる方
  • 担当者との信頼関係を大切にしたい方
  • 包括的なサービスを受けたい方
  • 費用を分かりやすくまとめたい方

連携型の特徴

連携型は、複数の事業所が連携して訪問介護と訪問看護を提供するサービスです。

それぞれの事業所の専門性を活かしたサービスを受けられるという特徴があります。利用者のニーズに合わせた柔軟なサービス設計が可能で選択肢が多いことも特徴です。

メリット

  • 専門性の高いサービスを受けられる
  • 利用者のニーズに合わせた柔軟なサービス設計が可能
  • 選択肢が多い
  • 住民票の住所に関係なくサービスを受けられる

デメリット

  • 事業所間の連携に課題がある
  • 情報共有が複雑になる場合がある
  • 費用が分かりにくい場合がある

連携型が向いている方

  • 専門性の高いサービスを受けたい方
  • 個々のニーズに合わせた柔軟なサービスを求める方
  • 選択肢の中から自分に合ったサービスを選びたい方

定期巡回随時対応訪問介護看護は、一体型と連携型がありますがどちらもメリットやデメリットと捉えられる部分があります。自身のニーズや状況に合わせて最適なサービスを選択することが重要です。

定期巡回随時対応型訪問介護看護の対象者が抑えておきたい選び方

サービス事業者によって提供できるサービス内容や質は異なるため、利用者にとって最適なサービス事業者を選ぶことが重要です。

ここからは、定期巡回随時対応型訪問介護看護の利用者にとって最適なサービス事業者を選ぶためのポイントを詳しく解説します。

ニーズに合致したサービス内容

まず、利用者自身がどのようなサービスを必要としているのかを明確にすることが重要です。

  • 具体的な介護内容(入浴介助、排泄介助、食事介助、更衣介助、歩行介助、家事援助など)
  • 医療的なケア(診察、処置、服薬指導、健康状態の観察、療養指導、認知症介護など)
  • 訪問時間(日中のみ、夜間のみ、24時間365日など)
  • その他(認知症介護、ターミナルケアなど)

上記のニーズを踏まえて、サービス事業者が提供しているサービス内容が合致しているかどうかを確認しましょう。

訪問エリア

サービス事業者の訪問エリアは、居住地と同じ地域にある事業所を選ぶことが大前提です。いくつか事業所がある場合は、できるだけ近いところを選ぶと良いかもしれません。

経験と実績

サービス事業者の経験と実績は、質の高いサービスを提供できるかどうかの指標となります。

  • 運営歴
  • 介護職員の資格
  • 看護師の有無
  • 専門的な知識や技術
  • 過去の利用者からの評判

などを確認しましょう。

料金

要介護度や訪問看護サービスの利用有無、一体型サービスか連携型サービスかによって、料金体系が異なります。

  • 基本料金
  • 時間単価
  • 夜間加算
  • その他加算

定期巡回随時対応型訪問介護看護サービスは介護保険制度を利用できます。所得によって負担割合が異なり、地域別の加算点数、追加サービスなどによって合計点数(利用料金)が変動します。

詳しい利用料金などについては、ケアマネジャーなどと相談しながら検討していくようにしましょう。

対応の質

サービス事業者の対応の質は、利用者にとって快適なサービスを受けるために重要です。

  • 利用者とのコミュニケーション
  • 丁寧な説明
  • 迅速な対応
  • 柔軟な対応
  • プライバシーの保護

上記のポイントを確認しましょう。実施に利用して、担当者と合わないと感じた場合は相談してみると良いかもしれません。

要支援1・2の方が利用できるサービスとは?

要支援1・2の認定を受けた方は、定期巡回随時対応型訪問介護看護を受けられません。

要支援認定を受けた方は、介護を予防するために行われる「介護予防訓練」が受けられます。一部のデイケアやデイサービスでは、予防訓練を行っており、機能訓練やリハビリテーション、レクリエーションなどを提供しています。

気になる方は、地域包括センターなどに相談してみましょう。

定期巡回随時対応訪問介護看護の対象者は積極的に利用して安心な生活を送りましょう

この記事では、定期巡回随時対応型訪問介護看護の対象者や一体型と連携型の違いについて詳しく解説しました。

定期巡回随時対応型訪問介護看護は、24時間365日自宅で安心して過ごせるようになるサービスです。

夜間の急変や突発的なトラブルにも迅速に対応してくれます。

定期巡回サービス土屋では、連携型の定期巡回随時対応型訪問介護看護を提供しています。

年中無休で24時間対応しているので、夜間や早朝でも安心です。介護福祉士や看護師など、経験豊富なスタッフが在籍しており、質の高いサービスを利用者一人ひとりのニーズや状況に合わせた、きめ細やかに提供します。

定期巡回随時対応型訪問介護看護を検討している方は、ぜひ定期巡回サービス土屋までお問い合わせください。

参照:https://www.mhlw.go.jp/content/000651376.pdf

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