定期巡回計画書の作成ってどうするの?計画作成責任者の仕事を徹底解説。

定期巡回・随時対応型訪問介護看護は、介護保険制度に基いて提供される居宅型の介護保険サービスです。

施設に入居するのではなく、自宅で自分らしく暮らしたいと考えている要介護状態のクライアントに寄り添って、年中無休の体制でサービスを提供しています。

定期巡回・随時対応型訪問介護看護を提供していくためには定期巡回計画書を作成する必要がありますが、事業所でこの役割を担うのは計画作成責任者です。

今回の記事では、計画作成責任者がどのような働き方をしているのか、また定期巡回計画書の作成方法についてご紹介していきます。

定期巡回事業所で働きたいと考えている方や、定期巡回事業所の仕組みがよく分からないという方は、必見の内容となっています。

目次

定期巡回事業所の人員配置

定期巡回・随時対応型訪問介護看護を提供する事業所は、地方自治体より認可を受けなくてはいけません。

その際には、厚生労働省によって定められた人員配置基準を遵守しておく必要があります。

定期巡回の事業所に配置しなくてはいけない人員は以下の通りです。

  • 訪問介護員……1名以上(オペレーターと兼務可能)
  • 看護職員……        2.5名以上(うち1名以上は、常勤の保健師または看護師であること)
  • オペレーター……サービス提供時間帯を通じて1名以上
  • 計画作成責任者……1名以上
  • 管理者     ……常勤もしくは専従1名

つまり定期巡回の事業所には必ず、計画作成責任者が勤務していないと定期巡回サービスを提供することが認められません。

計画作成責任者の仕事内容

計画作成責任者は、定期巡回を利用するクライアントの支援計画を作成する役割を担っており、訪問介護における「サービス提供責任者」のポジションに近い働きが求められます。

計画作成責任者はまずはじめに定期巡回事業所を利用するクライアントの自宅を訪問し、日常の在宅生活の中で感じている困りごとや、定期巡回サービスに求めているニーズについて、クライアントや家族と話し合います。

実際クライアントがどのように暮らしているのかを確認し、ケアマネージャーが作成したケアプラン、また現在クライアントが他に利用しているサービスなどを考慮して、実際に定期巡回でどのようにサービスを提供していくのかについて、定期巡回計画書を作成していきます。

定期巡回計画書は1人のクライアントに対して1度のみ作成すればよいのではなく、実際に定期巡回サービスを提供しているアテンダントの意見や、定期的なモニタリング、また主治医からの連絡を元にして、定期的に定期巡回計画書の内容をよりクライアントに寄り添ったものに変更していく必要があります。

定期巡回計画書の作成以外にも、クライアントに対する医療・介護・行政の担当者が集う担当者会議への出席や、アテンダントのシフト調整・人員調整も重要な仕事になります。

人員調整

定期巡回サービスは、1回の訪問で15分程度の介助を1日に必要な回数まで提供するサービスです。

具体的には食事や排泄の介助・服薬管理・水分補給のサポート・安否確認・体位変換などです。

これらのサービスは1人のクライアントに対して決まった担当アテンダントが割り当てられるのではなく、ホームヘルパー(訪問介護員)が複数のクライアント宅を巡回しながら提供します。

そのためサービスの提供計画を考える際は、効率よくホームヘルパーが地域を巡回することのできるようなスケジュールを考える必要があります。

地域によっては渋滞しやすい道や時間を避けた提供体制の整備や、アテンダントの交通手段についてしっかりと考慮した上での人員配置が大切になってきます。

また実際に作成した定期巡回計画書のサービス内容を滞りなく提供することができるよう、アテンダントのシフト調整が必要です。特に定期巡回サービスは、24時間365日体制で訪問型介護を提供しています。

そのため早朝や夜間、また休日であっても一定数の人員を確保して、それぞれのクライアントにとって必要なサービスの提供を調整することが計画作成責任者の重要な業務です。

定期巡回計画書を作成する際に重要なポイント

定期巡回計画書を作成する中では、先ほどご紹介した人員調整のほかにも重要になってくるポイントがいくつかあります。

実際に定期巡回計画書を作成する際の参考にしましょう。

現状の把握

クライアントの年齢や介護度、持病の有無に間違いがないかを確認しましょう。

また現在利用している他の介護保険サービスの利用状況や同居人の有無を改めてチェックする必要があります。

そして現在の在宅生活のなかで、例えば「認知症と糖尿病の持病があり、家族が不在にしている日中のインスリン注射を忘れてしまう」「歩行困難な状態だが夜間にトイレに行こうと起き上がってしまい、ベッドから落ちて動けなくなってることが多々あり、家族だけでは対応しきれない」「本人たちの希望で夫婦のみの世帯で暮らしているが、デイサービスのない土日に水分を摂っていない」など、細かく問題を確認していきます。

区分支給限度額の確認

介護保険制度では、クライアント一人ひとりの介護度によって毎月の区分支給限度額が定められています。

月ごとの月額制で提供される定期巡回のみを利用するクライアントの場合は区分支給限度額を気にする必要はありませんが、デイサービスに代表される他の介護保険サービスと併用して定期巡回サービスを利用していく場合は、区分支給限度額に対する配慮が必要になってきます。

医師の指示を確認

定期巡回・随時対応型訪問介護看護に含まれるサービスのうち、訪問看護に関しては医師の指示に基いて行われます。

クライアントが自宅での生活を継続するなかで必要になる医学的な処置や療養上の健康観察に合わせて、訪問回数や頻度などが指示されています。

訪問看護部分に関しては必ず医師の指示を優先してスケジュールを調整していきましょう。

定期巡回・随時対応型訪問介護看護の要である定期巡回計画書。見直しは定期的に

定期巡回サービスを提供していく指針となる、定期巡回計画書についてご紹介いたしました。

定期巡回計画書はクライアントに提供する介護の内容を決めるもので、全てのアテンダントがこの計画書を元にサービスを提供します。

また変化するクライアントの心身状態や家族などの周辺環境に合わせて、定期的に見直していく必要がありますので、覚えておきましょう。

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