定期巡回土屋:1日のタイムスケジュール例
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<日勤バージョン>
9:00 | 事業所に到着 介護記録(スマケア)やグループチャットをチェックし、ご利用者の状況、発生事項、ゴミ出しなどの指示を確認し、1日がスタート |
9:30 | ご利用者宅へ訪問 2~3件のお宅で食事のセッティングや声掛けなど |
11:00 | 一旦、事業所に戻り、周知活動へ ケアマネージャーや他事業所・病院等を訪問し、定期巡回の説明&営業活動 |
12::00 | 事業所に戻って、お昼休憩 |
13:00 | ご利用者宅へ訪問 |
18:00 | 事業所に戻り、1日が終了 |
そうですね。介護記録も事業所に戻ってからまとめて書くのではなく、支援が終わると社用スマホで記録します。車内で書くことも多いですね。
みなさん、細かく書いてくださるので、それを見るだけで引継ぎがスムーズに行えています。
周知活動についてはいかがですか?
周知活動や営業は当日の支援の合間に行っています。基本的には時間があるスタッフは全員行いますが、営業をしたことのない方や苦手な方が多いので、最初は同行から始めます。
どうしても苦手な方に関しては、ポスティングやSNSの更新の手伝いをお願いしています。
ただ、定期巡回自体が他のサービス(デイサービス・訪問看護・インフォーマルなサービス・社会資源)を全て含む、地域包括ケアシステムの中心となるサービスなので、周知活動によって定期巡回そのものを理解できますし、それがアセスメントの充実にもつながります。
そうした意味でも、日ごろからスタッフに周知活動への理解を求めています。
やはり営業活動には苦手意識や抵抗感を持つものですが、教育の観点からもとりわけ重要ですね。
ただ、心理的な抵抗感を下げることも必要なので、株式会社土屋の顧客創造部に営業の基本をレクチャーしてもらって、ロープレーをしてもらう機会を設けています。
得手不得手もありますが、まずは“みんなでやっていこう”という方向性を出していますね。
近頃は管理者が営業のロープレーをすることも良くあります。私も定期的に「三ツ橋塾」を開催していますね。
それが本当は理想ですよね。各事業所で細かく行うのが望ましいと感じます。
定期巡回土屋:1日のタイムスケジュール例
<夜勤バージョン>
16:00 | 事業所に到着 介護記録(スマケア)やグループチャットをチェックし、ご利用者の状況、発生事項、ゴミ出しなどの指示を確認し、夜勤業務がスタート |
16:30 | ご利用者宅へ訪問 |
21:00 | 事業所に戻り、待機 |
6:00 | ご利用者宅へ訪問 |
9:00 | 事業所に戻り、夜勤が終了 |
夜間帯の支援はほとんどありません。ご家族と同居している場合、深夜にお宅の玄関を「ガチャ」と開けて訪問するのは、ご家族も安眠を妨害されることもあり、やはり抵抗を持たれる方が多いです。
それなら夜に訪問して、朝にまた来て欲しいと言われますね。ですから、21時くらいまでの支援が終わると、翌朝の6時まで基本的には待機です。
夕方から夜にかけて訪問し、日勤帯と同じような働き方するにしても、そこからはほとんど事務所で待機し、オンコールがあった場合に対応するということですね。
ただ、事業所によっては夜間帯も訪問していますが、それは地域性などで異なるということでしょうか。
そうですね。他にはサービス内容によって夜間帯のご依頼を受けています。もちろん寝たきりの方もしっかり支援できるサービスです。
確かに夜勤に入る前は「今晩、寝れないのか」と憂鬱な気分でスタートして、なおかつ「ガチャ」があるわけなので、「ご家族を起こしたらどうしよう」という不安も抱えられていると思います。
独居の方だと比較的訪問しやすいとは思いますが、三ツ橋さん自身がご家族と同居されているお宅に夜間訪問されたことはありますか?
あります。「ガチャ」もそうですが、初めて訪問する際に一番気になるのは「間取り」だと思います。
なので、インテークやサービス担当者会議で、間取りや鍵の位置、物品の配置などを把握して事前にスタッフに周知しています。
そうすれば、暗い中に入っていっても少しは不安も軽減されるかなと。
とはいえ、仕事自体は暗闇の中ではできないので、“電気をどこまでつけていいか”というところまでご家族とすり合わせしていますよね。
ご家庭によって違いますが、「玄関は大丈夫」、「この部屋は自由に付けて下さい」などが事前に分かっているので、訪問時に不安を感じるハードルを下げられているとは思います。
緊急時の場合についてはいかがですか?
基本的にはまずはオンコールで対応しますが、事業所にも常にスタッフがいるわけではないので、利用者さんの緊急通報装置とつなげた社用スマホを持ちながら移動し、緊急の場合にはそのまま支援に向かいます。
定期巡回では事前に訪問プラン・ルートを立てますが、緊急の場合などでは訪問先やルートを随時変更して臨機応変に対応しています。
また、各クライアント宅に緊急対応用の個人ファイルを置いてあるので、訪問時にクライアントが急変などした場合は、そこに記載されている緊急連絡先に連絡します。
急変時は緊張はしますが、即座に対応できるようマニュアル化しています。
現在まで大きな事故が起きたことはないですが、事故などに備えて、ご家族や主治医への連絡先はファイリングされているとのことですね。
管理者やコーディネーターのスタッフに対するサポート体制はどうですか。
緊急対応後、職場への第一報は管理者に入れていただきます。
管理者が不在の場合はその都度、コーディネーターに連絡するように、事前にグループチャットでスタッフに周知しています。
各現場のスタッフが全て抱え込むのではなく、夜勤体であれ日勤帯であれ、サポート体制は充分に整っているということですね。
定期巡回土屋のシフト
シフトの組み合わせはどのような形ですか?
現在は、日勤(9時~18時)と、夜勤(16時~翌朝9時or10時)の2パターンでシフトを敷いています。
スタッフが増えると早番・日勤・遅番・夜勤の交代制を考えています。
夜勤は月に何回ほどありますか?
だいたい4回で、多くても5回です。
ものすごく多いわけではないということですね。スタッフが増えた場合は、各シフトにどのような形で配置する予定ですか?
ご利用者のニーズに合わせて流動的にスタッフを配置する方針です。
例えば、夜のご依頼が多い場合は日勤2人を1人に減らし、遅番に2人を配置する形です。
シフトは月単位で出しているのですか?
現在は月1回で案内していますが、ご利用者のニーズによってシフトもより流動的に、効率的に変えたいという思いもあるので、今後は月に2回シフトを出す形も考えていきたいです。
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