「訪問介護で行うサービスの種類は何がある?」
「訪問介護の働き先の選び方のポイントが知りたい!」
といったお悩みや疑問はありませんか?
訪問介護で働くにあたって、どのようなサービスを提供するところなのか、失敗しないための選び方を知ることはとても大切です。
結論からお伝えすると、訪問介護サービスの種類は身体介護、生活援助、通院等乗降介助や通院・外出介助があります。
職場を選ぶポイントは3つあり、意識して選ぶことで大きな失敗は避けられるでしょう。
以降で詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。
訪問介護サービスとは
訪問介護サービスとは、クライアントの居宅へ訪問して自立した生活を支えるサービスです。
居宅とは、自宅や入居系サービス、有料老人ホームなどが該当します。
サービスの提供者は介護福祉士やホームヘルパーです。
提供するサービス内容は、介護保険における訪問介護と、介護保険外における訪問介護によって異なります。
訪問介護サービスの種類
訪問介護サービスには種類があり、介護保険制度におけるサービスと、自費の介護保険外のサービスがあります。
それぞれで提供可能なサービス内容が異なるため、知っておきましょう。
介護保険制度とは
介護保険制度とは、社会全体で介護を支えるための制度です。
就職すると厚生年金と一緒に介護保険料を支払いますが、その介護保険料が65歳以上の要介護・要支援者を支える財源となっています。
訪問介護サービスにおける介護保険制度とは、訪問介護サービスを利用した際の負担金額を一部補助してもらえる制度です。
要介護や要支援などによって自己負担料は変動し、基本的に1割自己負担ですが、2割、3割の場合もあります。
このように、一部の負担で済むのは介護保険制度のおかげなのです。
ただし、介護保険制度が適用される訪問介護サービスは、提供できるサービスの範囲が決まっています。
あくまでクライアントの介護サービスに適用できる制度であるため、プライベートなサービスは提供できません。
介護保険制度における訪問介護のサービス内容
介護保険制度における訪問介護のサービス内容を具体的に解説します。
種類は以下の3つです。
- 身体介護
- 身の回りの世話
- 通院等乗降介助や通院・外出介助
では、一つずつ解説します。
身体介護
身体介護は、直接クライアントのからだに触れて介護するサービスです。
たとえば、入浴の介助や食事の介助、排泄の介助などです。
入浴介助は、けがや病気の後遺症もしくは病気そのものが原因でからだの動きが制限され、入浴できない方にからだを洗ったり、洗髪をしたりします。
食事の介助は、病気やけがで腕や指が動かせず、自分で食事ができない方にご飯を食べさせたり、飲み物を飲ませたりする介助サービスです。
排泄の介助は、スムーズに移動ができない方のトイレまでの移動をサポートしたり、寝たきりのクライアントにはオムツ交換を行ったりするサービスです。
ほかにも、床ずれ防止のための体位変換、薬を用意して飲んだか確認する服薬介助、たんの吸引などがあります。
身の回りの世話
生活援助は、直接クライアント本人の身の回りの世話を行うサービスです。
家族へのサービスは提供できません。
たとえば、洗濯や買い物代行などです。
洗濯できるのはクライアント本人のみです。
衣服や下着、タオルなどを洗濯に回して干し、畳むところまでを行いますが、家族分の洗濯はできません。
買い物代行は、食料品やおむつ、洗剤などを購入して帰ります。
クライアントが一人暮らしであればこれらすべてを買いに行けます。
しかし、同居家族がいて同じ洗剤を使っている場合は買い物代行の対象外となり、買いに行けない場合があります。
通院等乗降介助や通院・外出介助
通院等のための乗車又は降車の介助(乗車前・降車後の移動介助等の一連のサービス行為を含む)を行うサービスです。
たとえば、以下のようなケースがあります。
- 通院
- 預貯金の引き出し
- 選挙や申請の届け出
- メガネや補聴器など本人の同行が必要な買い物
遊びに行きたい、旅行に行くなどプライベートな理由でも利用する場合は、保険適用外となり、自費でサービス提供をする事業所を利用してもらいます。
その他の民間の訪問介護のサービス内容
プライベートな訪問介護サービスを受けたい方に向いているのが、民間の訪問介護サービスです。
介護保険適用外の範囲もサービス提供できるため、介護保険適用の訪問サービスと併用して利用するクライアントもいます。
民間の訪問介護サービスでは、大手のホームクリーニング企業や介護施設を経営している企業が提供していたり、ボランティアが提供していたりします。
サービス内容は事業所で異なる
介護保険適用の訪問介護サービスとは違い、民間の訪問介護サービスは事業所によって提供するサービス内容にばらつきがあります。
たとえば、生活援助に特化した事業所や、旅行などの付き添いができる事業所などです。
ただし、介護保険適用の訪問介護サービスと同じように、理容法に抵触する恐れのある散髪や髭剃りといったサービス、専門的な知識が必要な家の塗装や乳児のお世話などのサービスは提供できません。
訪問介護サービスで働くなら?種類ごとにおすすめの人
訪問介護サービスには、介護保険適用と介護保険外のサービスがあり、それぞれ提供するサービスの範囲が異なります。
ここからは、訪問介護サービスで働く際どちらが良いのか、種類ごとでおすすめの人を紹介します。
介護保険適用の訪問介護サービスがおすすめの人
介護保険適用の訪問介護サービスで働くのがおすすめなのは以下の方です。
- 本格的な介護提供で力になりたい方
- これから介護士としてもっとスキルを磨きたい方
介護保険適用の場合は、クライアント本人のみを対象とした身体介護、身の回りの生活援助、通院・外出介助。
通院などを目的とした通院等乗降介助を仕事として提供している事業所もあります。
可能な限り自宅で自立した日常生活を送ることができるように支援をするため、本格的な介護業務の経験を積んでスキルアップを目指せます。
民間の訪問介護サービスがおすすめの人
民間の訪問介護サービスで働くのがおすすめなのは、幅広いお手伝いを提供することで力になりたい方です。
事業所によってサービス内容は大きく異なりますが、保険適用の訪問介護サービスでは提供できない内容も手伝えます。
プライベートも快適で安心な生活を送ってもらいたいと考えている方は、民間の訪問介護サービスが向いています。
働き先の訪問介護サービスの選び方・ポイント
働き先の訪問介護サービスの選び方やポイントは以下の3つです。
- 勤務体制に無理はないか
- クライアントからの口コミが良いか
- 福利厚生が充実しているか
では、詳しく解説します。
選び方のポイント①勤務体制に無理はないか
訪問介護サービスの働き先を選ぶときは、勤務体制に無理はないか確認しましょう。
大きく異なることはありませんが、事業所によっては土日が休みであったり、営業時間が24時間体制ではなく時間が決められていたりします。
24時間体制のステーションはオンコール対応があるため、なるべく心身の負担を減らしたい方にはおすすめできません。
自分にとって働きやすい時間や勤務体制で働ける事業所を探すことは、介護という大変な仕事ながらも充実感を得られることにつながります。
複数の求人を比較しながら選ぶようにしましょう。
選び方のポイント②クライアントからの口コミが良いか
クライアントからの口コミで悪い内容が多く見受けられる場合、適切なサービスができない事業所と判断できます。
悪い口コミが多い事業所のなかには悪質なところもあるためです。
安心して働くためにも、実際にサービスの提供を受けているクライアントの声を聞くことも重要な判断材料となります。
選び方のポイント③福利厚生が充実しているか
福利厚生が充実しているかどうかは、働くうえでとても重要です。
ボーナスの有無や資格手当、オンコール手当、出動手当などがない事業所もあるため、必ず確認しましょう。
求人サイトや公式サイトに記載がない場合は、直接電話などで問合せて聞いてみるのが安心です。
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