定期巡回について詳しく知りたい!利用条件や料金を詳しく確認!

定期巡回・随時対応型訪問介護看護は、2012年に創設された比較的新しい介護保険サービスです。

そのため特にクライアントの家族から「両親が利用する介護サービスとして定期巡回を進められたけど、どういうサービスなの?」「定期巡回の料金ってどうなっているの?」との質問が多く寄せられます。

今回の記事では改めて定期巡回という地域密着型サービスの特徴や、料金について詳しくご説明していきます。

定期巡回の利用を考えているクライアントのご家族や、定期巡回での勤務を考えている方の参考となる情報になっていますので、ぜひ最後までご確認ください。

目次

定期巡回・随時対応型訪問介護看護の特色

定期巡回・随時対応型訪問介護看護は、住み慣れた自宅や地域での生活を続けることを選択した要介護クライアントに対して、居住地と同じ地域から認可された定期巡回事業所が24時間365日体制で提供する地域密着型のサービスです。

訪問介護や訪問看護と比較して、定期巡回は基本単位数が固定されていますので、利用料金が月額で固定されています。

要介護1~5に該当するクライアントであれば、サービスの利用回数や2時間ルールなどの制限がありません。

訪問介護や訪問看護の利用では介護サービスの利用限度額を超過してしまうクライアントであっても、安心して必要な量のサービスを受給することが可能です。

定期巡回・随時対応型訪問介護看護で提供されるサービス

定期巡回・随時対応型訪問介護看護は、定期巡回サービス・随時対応サービス・随時訪問サービス・訪問看護サービスの4本柱となっています。

介護と看護が共同して年中無休のサービスを提供しますので、クライアントや家族にとっても安心感が大きく、自宅で暮らしたいという意志を尊重してサポートしてもらえると評判です。

一方で定期巡回・随時対応型訪問介護看護で提供されるサービス内に幅広い分野の介護・看護サービスが含まれていますので、定期巡回を利用しながら他の訪問介護や訪問看護・夜間対応サービスと併用することはできません。

また従来の訪問介護や訪問看護と異なり、原則としてクライアントの住民票と定期巡回事業所が同じ地域でなくてはなりません。

定期巡回・随時対応型訪問介護看護の利用料金

定期巡回・随時対応型訪問介護看護の最大の特徴は、なんといっても料金が変動しないという点になります。

要介護度・訪問看護を利用するかどうか・一体型と連携型のどちらの事業所を利用するのかの3点を基本にあらかじめ単位数が定められていますので、自己負担はおおよそ6,000円~30,000円と分かりやすくなっています。

実際に利用する定期巡回サービスや訪問看護サービスの利用料金が上記の料金に含まれているのはもちろんのこと、なにか違和感を感じた時に24時間いつでもオペレーターに問い合わせをすることができる随時対応サービス、随時対応サービスの結果を受けて必要と判断された場合に行われる随時訪問サービスの利用料金も含まれていますので、家族と離れて暮らすクライアントにとっては特に安心感が大きいサービスとなっています。

安心感のあるサービスではありますが、現在利用している訪問介護や訪問看護の頻度が低い場合は定期巡回・随時対応型訪問介護看護に切り替えると利用料金が大きくなってしまう可能性がありますので、現在の利用料金を確認してから定期巡回を検討すると良いでしょう。

定期巡回・随時対応型訪問介護看護の料金に関する加算

基本の単位数は固定されている定期巡回ですが、利用する事業所によっては数十円から数百円単位の加算が月額の料金に計上されるケースもあります。

代表的な加算としては、以下の通りです。

  • 認知症ケア加算……認知症のクライアントに対するケア体制を充実させている事業所が計上することのできる加算です。定期巡回事業所が満たしている基準によって、1ヵ月あたり90単位もしくは120単位の加算が計上されます。
  • 処遇改善加算・特定処遇改善加算……事業所で働くアテンダントの処遇を改善する措置をとっている事業所に認められた加算です。処遇改善加算に関しては5段階、特定処遇改善加算に関しては2段階の加算があります。

定期巡回・随時対応型訪問介護看護の料金に関する減算

基本の単位数に加算が計上されるケースもありますが、クライアントの状況によっては減算が計上されることもあります。

定期巡回自体の利用料金が減算されるケースは、以下の通りです。

  • 通所利用減算……クライアントがデイサービスやデイケアに代表される通所型の介護サービスを利用した場合は、利用した日数分の単位が定期巡回の基本単位数から減算されます。減算される単位は62単位から322単位となっており、自己負担金換算で1日あたり60円から320円程度の料金が減額されることになります。
  • 定期巡回連携の訪問看護指示期間の日数による減算……クライアントの容態が急激に悪化するなどして訪問看護の利用頻度が一時的に上がった場合、医師の指示によって訪問看護を医療保険の適用に変更するケースがあります。この減算は訪問看護を定期巡回で利用しているクライアントの場合に限られますが、1日あたり97単位の減算となります。

定期巡回・随時対応型訪問介護看護はクライアントに寄り添ったサービス。料金や条件を確認して、積極的に活用しよう。

サービスの創設から10年以上が経過した定期巡回・随時対応型訪問介護看護は、今後も人口における高齢者の割合が増えるのに伴って、さらなる需要の高まりが見込まれるサービスです。

料金が月額の固定制となっていますので、訪問介護や訪問看護の利用では利用上限に達してしまうクライアントや、24時間の相談体制を必要としているクライアントにとっては、分かりやすい料金体系で利用することができるというメリットがあります。

利用にあたってはあらかじめ定められた基本の単位数に対して加減算が計上される可能性がありますので、利用を検討している事業所の加算状況や、クライアント自身のサービス利用予定などを確認した上で、正確な料金を把握しておきましょう。

定期巡回サービス土屋では、現在日本全国に連携型の定期巡回事業所を展開中です。

定期巡回・随時対応型訪問介護看護の利用を検討しているクライアントやご家族からの問い合わせはもちろんのこと、定期巡回で働いてみたいという方や介護業界への転職を検討中の方からのお問合せも大歓迎です。

お気軽に定期巡回サービス土屋までご連絡ください。

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