定期巡回サービス土屋 熊本|トークイベント開催レポート

定期巡回サービス土屋熊本は、地域で在宅介護に関わるケアマネジャーや介護事業者の皆さまと、これからの在宅ケアのあり方を一緒に考えるトークイベントを開催しました。テーマは「住み慣れた地域で暮らし続けるために何が必要か」。比較的新しいサービスである定期巡回・随時対応型訪問介護看護が、これからの在宅介護にどのような可能性をもたらすのか。当日は、現場と実践の視点から語り合いました。このレポートでは、当日の様子と、議論を通して見えてきた熊本の在宅ケアの課題、そして定期巡回というサービスが担える役割をお伝えします。

この記事のポイント

  • 認知症ケアと多職種連携が、在宅生活の継続を左右する
  • 参加者の9割を超える方が「今後の在宅支援に役立つ」と回答
  • 定期巡回は24時間体制で在宅生活を支える選択肢になる

トークイベントのアーカイブ動画

当日の様子は、アーカイブ動画で全編をご覧いただけます。石本淳也氏・坂本孝輔氏・下山祐一郎氏の3名が、在宅介護の未来と定期巡回の可能性について語り合いました。ケアマネジメントや事業所運営、地域連携のヒントとして、ぜひご覧ください。

目次

熊本の在宅ケアの未来を考えるトークイベントを開催しました

本イベントは、熊本で在宅介護に携わる専門職が一堂に会し、地域課題を共有しながら今後の支援のかたちを語り合う場として開かれました。

開催の背景と当日のテーマ

在宅介護のニーズが高まっています。利用者の方が住み慣れた地域や自宅で安心して暮らし続けるためには、地域のケアマネジャー、介護事業者、医療・福祉関係者の連携がますます大切になっています。こうした問題意識から、今回のイベントでは「住み慣れた地域で暮らし続けるために何が必要か」をテーマに掲げました。認知症ケアや介護福祉士の専門性、多職種連携といった、現場で日々問われているテーマについて、登壇者と来場者が立場を超えて意見を交わしました。

開催にあたっては、一人でも多くの方にご来場いただきたいという思いで、スタッフが関係各所へお声がけを重ねてきました。一人でも多くの方と一緒に地域課題を解決していきたい。その思いを共有できる方々と当日の時間を過ごせたことを、運営一同、心からありがたく感じています。

登壇された3名

当日は、介護福祉の現場と政策の両面に精通した3名が登壇し、それぞれの視点から在宅ケアの未来を語りました。

登壇者ご所属・お役職
石本 淳也 氏一般社団法人熊本県介護福祉士会 会長/公益社団法人日本介護福祉士会 相談役
坂本 孝輔 氏株式会社くらしあす 代表取締役/認知症介護指導者
下山 祐一郎 氏定期巡回サービス土屋熊本 管理者

テーマ「住み慣れた地域で暮らし続けるために何が必要か」

議論の中心になったのは、専門性と連携です。認知症ケアや介護福祉士の専門性をどう発揮するか、そして多職種がどうつながるかが、在宅生活の継続を左右します。

認知症ケアと介護福祉士の専門性

在宅で暮らす方を支えるとき、介護はただ身体を介助する仕事ではありません。その人の生活歴や価値観を理解し、本人が望む暮らしに近づけていく専門職としての視点が問われます。とくに認知症のある方の支援では、行動の背景にある気持ちを読み取り、安心できる関わり方を選ぶ力が欠かせません。当日は、こうした介護福祉士の専門性が在宅ケアの質を支えているという認識が、登壇者の間で共有されました。

アンケートでも、一人の人として向き合うケアが心に残ったという声が複数寄せられました。病気や支援が必要なところだけに目を向けるのではなく、その方の生活歴や価値観、これまでの背景を踏まえ、根拠をもってその人らしさを支えるという視点です。日々の業務では言語化しにくい現場の判断や工夫を、立場の異なる専門職同士で語り合えたことが、参加された方々の手応えにつながったようです。

在宅を支える多職種連携

在宅生活は、一つの職種だけで支えきれるものではありません。ケアマネジャーがケアプランを描き、訪問介護や訪問看護、医療機関、地域包括支援センターがそれぞれの役割を担い、情報を共有しながら一人の暮らしを支えます。当日の議論でも、連携の良し悪しがそのまま在宅継続の可否につながるという声が繰り返し挙がりました。誰が、いつ、どんなサポートを担うのかを地域全体で組み立てる視点が、これからますます重要になります。

来場者の声・アンケートから見えた在宅ケアの課題

アンケートでは、参加された専門職の多くから高い評価をいただくとともに、現場が日々直面している具体的な課題が数多く寄せられました。

参加者の多くが「役立つ内容だった」と回答

回答いただいたのは、ケアマネジャーを中心に、訪問看護、施設系・通所系サービスの職員など、在宅と施設の両面から在宅ケアに関わる専門職の皆さまでした。アンケートに回答した方のうち、9割を超える方が「本日の内容は今後の在宅支援に役立つ」と回答しています。「認知症になっても地域で暮らし続ける」という視点や、多職種連携の重要性についても、ほとんどの方が「理解が深まった」「改めて重要だと感じた」と答えてくださいました。定期巡回サービスのイメージについても、多くの方が「以前より深まった」と受け止めています。

登壇者3名による対談形式も好評で、「三者三様の見解があり知識が深まった」「あっという間に時間が過ぎた」「また参加したい」といった感想が寄せられました。堅苦しくない雰囲気のなかで、専門職同士が率直に語り合えたことが、当日の手応えにつながったようです。

現場から寄せられた在宅ケアのリアルな課題

一方で、自由記述には、在宅支援の現場が抱えるさまざまな課題が具体的に綴られていました。たとえば、自宅での生活を望むご本人と、負担を感じるご家族の思いが食い違うときの調整。物忘れが進んだ独居の方の、服薬や金銭管理、転倒や食事といった暮らしの安全をどう守るか。家族の支えがあっても身体介護の量が増え、在宅での生活を続けることが難しくなっていくケース。介護を担う人がいないなかで、「自宅で最期を迎えたい」という願いにどう寄り添うか。頻回のトイレ介助をはじめとする排泄ケアの負担。さらに、地域に根ざした支援には、民生委員をはじめとする近隣の理解と協力が欠かせないという声もありました。

これらは、職種や立場を超えて多くの参加者が共有していた切実なテーマです。退院後の支援や、認知症のある方への関わりなど、答えが一つに定まらない問いと向き合いながら、それぞれの現場で日々の支援が続けられていることが、回答からあらためて伝わってきました。

最も多く寄せられた要望は、「定期巡回を実際に利用している方の成功事例や、具体的なケースをもっと知りたい」というものでした。こうした声に応え、今後も事例の共有や情報交換の機会づくりに取り組んでいきます。

定期巡回・随時対応型訪問介護看護という選択肢

定期巡回・随時対応型訪問介護看護は、訪問介護・訪問看護・随時対応を組み合わせ、24時間体制で在宅生活を支える介護保険サービスです。短時間の訪問を必要なときに必要なだけ受けられる点が特徴です。

24時間365日対応の仕組み

定期巡回・随時対応型訪問介護看護は、自宅で生活する要介護の方に対し、訪問介護員や訪問看護師が定期的に訪問して健康管理や介護支援を24時間行える介護保険サービスです。あらかじめ決めた時間に訪問する「定期巡回」に加えて、利用者からの連絡を受けて随時かけつける「随時対応」を組み合わせます。連絡を受けるオペレーターが常時待機しているため、夜間や急な不安にも電話一本で相談でき、必要に応じて訪問につなげられます。月ごとの定額制(包括報酬)のため、回数を気にせず利用できる点も、安心して使えるポイントになっています。

従来の訪問介護との違い

従来の訪問介護は、1回あたりの訪問にまとまった時間をかけるのが一般的でした。これに対して定期巡回は、入浴や食事介助などの身体介護を中心に、10分から15分程度の短時間の訪問を1日に複数回受けられます。たとえば、朝の起床と着替え、日中の服薬や安否確認、夜間の排泄介助といった具合に、生活のリズムに合わせて細かく支援を届けられます。従来の訪問介護では対応が難しかった、1日複数回の短時間の排泄介助などにも、対応の幅が広がります。

ケアプランへの組み込み方

定期巡回は、訪問介護と同じように、利用者ごとに計画書を作成し、その内容に基づいて提供されます。そのため、ケアマネジャーがケアプランを組み立てるうえで、在宅継続のための選択肢の一つとして位置づけられます。今回のアンケートでも挙がった、一人暮らしで日中の見守りが必要な方、服薬管理が欠かせない方、夜間の短時間介助で生活が安定する方などには、定期巡回の特性が活きやすいといえます。なお、看護師による医療的な対応は主治医の指示のもとで行われ、健康状態の把握や療養生活の相談などに対応します。どのような方に合うのかは、ご本人の状態やご家族の状況を踏まえて検討していくことになります。

地域包括ケアのなかで定期巡回が担う役割

定期巡回は、単独のサービスとして完結するものではなく、地域包括ケアの一部として、ケアマネジャーや他の事業者と連携しながら在宅生活を支えます。

ケアマネジャー・介護事業者との連携

住み慣れた地域で暮らし続けたいという願いを支えるには、サービス事業者だけでなく、ケアマネジャーや医療・福祉関係者との連携が欠かせません。定期巡回は24時間の状況把握ができる強みを持つため、利用者のわずかな変化を関係者へ早く共有し、次の手立てにつなげる結節点になり得ます。今回のイベントは、まさにこうした連携の入り口として、立場の異なる専門職が顔を合わせ、課題を共有する貴重な機会になりました。

熊本の在宅ケアを支える社会インフラとして

一人でも多くの方と一緒に地域課題を解決していきたい。アテンダント一人ひとりの行動こそが地域貢献につながる。その思いを胸に、定期巡回サービス土屋熊本は、住み慣れた地域で暮らし続けたいと願う方々を支える社会インフラの一つとして、これからも熊本の在宅ケアに貢献してまいります。今後も地域の皆さまと連携しながら、安心して在宅生活を続けられる地域づくりに取り組んでいきます。

よくある質問

定期巡回サービスは、どのような方に向いていますか?

退院直後で生活が不安定な方、自宅で転倒しやすい方や服薬の飲み忘れがある方、ご家族が定期的に訪問できない一人暮らしの方などに向いています。1日複数回の短時間訪問を通じて、安否確認や服薬確認も含めて在宅生活を支えられます。

定期巡回と訪問介護は併用できますか?

定期巡回(定期巡回・随時対応型訪問介護看護)と訪問介護は併用できず、どちらかを選択します。1日に複数回の短時間訪問や24時間の随時対応が必要な場合は定期巡回が、まとまった時間の支援や他のサービスとの併用が必要な場合は訪問介護が向いています。

利用するための条件やエリアはありますか?

定期巡回は地域密着型サービスのため、事業所と同じ市区町村に住民票がある要介護1から5の方が対象です。定期巡回サービス土屋熊本は熊本市東区を拠点に在宅生活を支えています。対応範囲やケアプランへの組み込みについては、お気軽にご相談ください。

定期巡回サービス土屋からのご案内

在宅介護の支援体制について、お気軽にご相談ください

定期巡回サービス土屋では、地域で暮らす方々が安心して在宅生活を続けられるよう、関係機関の皆さまと連携しながら支援を行っています。ケアプランへの組み込みや、どのような方に合うサービスかといったご相談はもちろん、実際に定期巡回を利用している方の事例について知りたいといったお問い合わせも歓迎しています。

定期巡回サービス土屋 熊本を見る
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