定期巡回・随時対応型訪問介護看護は、自宅で暮らす要介護と認定されたクライアントを24時間365日体制で見守るための地域密着型サービスです。
特に随時対応サービス・随時訪問サービスは、緊急時の相談対応や必要に応じた訪問を行う、定期巡回の特徴的なサービスとなっています。
年中無休でクライアントからの連絡(ケアコール)に対応するため、定期巡回事業所にはオペレーターが配置されています。
定期巡回の事業所で働くオペレーターの業務内容や資格要件はどうなっているのでしょうか。
この記事では定期巡回の働き方をご紹介していきます。
定期巡回の特徴「随時対応サービス・随時訪問サービス」
定期巡回・随時対応型訪問介護看護は、介護が必要な状態にあっても住み慣れた自宅や地域で暮らし続けたいと望むクライアントに対して、定休日を設けずにクライアントの自宅に訪問する形で提供されるサービスです。
クライアントが安心して生活を続けることができるように、定期巡回サービス・随時対応サービス・随時訪問サービス・訪問看護サービスを提供しています。
このうち随時対応サービスと随時訪問サービスは特に自宅生活を継続するクライアントにとって必須のサービスとして高いニーズがあります。
随時対応サービス
随時対応はクライアントの自宅に設置したケアコールと呼ばれる機器を通して、24時間365日いつでも事業所のオペレーターと通信ができるサービスです。
急な転倒や体調不良、容態の悪化の際に利用できる仕組みになっていて、オペレーターが緊急性が高いと判断した場合は次に紹介する随時訪問サービスの派遣へとつながります。
随時訪問サービス
随時訪問は、ケアコールを受けたオペレーターが「緊急に訪問する必要がある」と判断した際に提供されるサービスです。
定期巡回の定期的な利用時間に関係なくホームヘルパーが自宅を訪問してくれますので、容態に不安を感じているクライアントも安心して自宅で待機することができます。
定期巡回事業所の人員配置
定期巡回を提供する事業所は自治体の認可を受ける必要があり、人員基準も細かく定められています。
具体的な人員配置は以下の通りです。
訪問介護員
定期巡回と随時訪問を担当し、24時間を通して1人以上が常に勤務している必要があります。
必要な資格は介護福祉士・介護職員基礎研修・実務者研修・訪問介護員1級・訪問介護員2級・介護職員初任者研修などとなっています。
介護福祉士オペレーター資格を保持していれば、オペレーターとして従事することも可能となります。
オペレーター
随時応対を担当するポジションで、24時間を通して1人以上が勤務している必要があります。
ただし午後6時から午前8時までのあいだは、電話転送などの環境整備が整っている場合に限って事業所以外のところから勤務することも可能となっています。
看護師・准看護師・社会福祉士・介護福祉士・介護支援専門員・サービス提供責任者として1年以上従事した経験があるアテンダントが、勤務を認められている職種です。
計画作成責任者
クライアントの利用計画を作成し、必要なサービス提供に合わせて人員の配置を行う職種になります。
訪問介護員やオペレーター、看護師と兼務することも可能なポジションで、常時1人以上の勤務が必須です。
計画作成責任者として勤務するための資格要件としては看護師・准看護師・社会福祉士・介護福祉士・介護支援専門員となっています。
管理者
施設の運営を管理する代表者です。
特に資格は必要ありませんが、それぞれの勤務に必要な資格を有している場合は訪問介護員・オペレーター・計画作成責任者と兼務した勤務も可能です。
他のサービスの管理者と兼務可能。
看護師
訪問看護サービスを担当するアテンダントで、28営業日の換算で常勤換算2.5人の勤務が必要となります。
保健師・看護師・准看護師・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士のいずれかの資格を保持している必要があります。
なお看護師として登録している時間帯は、オペレーターとの兼務しながらの勤務が可能となっています。
定期巡回事業所で働くオペレーターの仕事内容
オペレーターはクライアント宅に設置されたケアコールという通信機器からの連絡に対して、的確な応対をすることが主な仕事内容です。
クライアントがケアコールを使用するに至った事案を聞き取り、緊急の訪問が必要かどうかを判断します。
緊急訪問が必要となった場合は地域を巡回しながらサービスを提供している訪問介護員や看護師に連絡を取り、訪問を指示することによって随時訪問サービスへと橋渡しを行います。
なおケアコールは緊急性のない場合や雑談目的などで使用することはできません。
ただし転倒や容態急変などの緊急性が高い案件に関しては他のアテンダントと迅速にコミュニケーションを取って対応する必要がありますので、クライアントからの連絡によく耳をかたむけ、適切な判断をする必要があります。
オペレーターになるには
定期巡回事業所で随時対応を担当するためには、以下のいずれかの資格を保持している必要があります。
- 看護師もしくは准看護師
- 社会福祉士
- 介護福祉士
- 介護支援専門員
- サービス提供責任者
なおこのような資格を保持しているだけではオペレーターとして勤務することができず、それぞれの資格を保持してから1年以上その職業に従事した経験がある方のみがポジションにつくことができます。
オペレーターが兼務できること
オペレーターとして定期巡回事業所に勤務している場合、その他のポジションと兼務することも可能となってきます。
ケアコールを受けるのに問題のない範囲には限られますが、保持している資格によっては訪問介護員・訪問看護員・計画作成責任者・管理者のいずれかの兼務が認められています。
定期巡回サービスに必要不可欠なオペレーターの存在。まずは保有資格をチェックして、事業所への問い合わせを。
定期巡回・随時対応型訪問介護看護で随時対応を司る、オペレーターについてご紹介いたしました。
オペレーターはクライアントや家族からのケアコールを受けて、随時訪問サービスの必要有無を判断するポジションです。
そのため必要な資格を獲得してから1年以上の勤務経験が必要になってきます。
まずは自分がオペレーターとして勤務することのできる資格を有しているか、また勤務期間は足りているのかを確認しておきましょう。
現在株式会社土屋では定期巡回サービス土屋を展開しており、連携型の定期巡回事業所を日本全国に届けています。
「定期巡回のオペレーター職が気になる」「資格はあるけれど、まだ勤務経験がない」という方であっても、将来的なオペレーター職を目指して勤務をスタートすることも可能です。
まずは一度お気軽にお問合せくださいね。