訪問介護のヘルパーとしての悩み。どうやって対処すればいいの?

訪問介護は、基本的にアテンダントが単身でクライアントの居宅を訪問する形で提供する、介護保険サービスの1つです。

介護のサポートを必要としているクライアントが、心から落ち着くことのできる自宅で日常生活を継続することができるように介護サービスを提供していくのですが、訪問介護のヘルパーとして働く中で、悩みを抱えてしまうこともあると思います。

そこで今回は、訪問介護のヘルパーが直面しやすい悩みや、悩みに対する対処法についてご紹介していきます。

訪問介護のヘルパーとして従事中の方はもちろん、今後介護業界を目指したい方にも分かりやすい内容となっていますのでぜひ参考になさってくださいね。

目次

訪問介護のヘルパーとしての悩み①業務外のサービス依頼

訪問介護は介護保険制度に基づく介護サービスの一種です。

サービスを提供する対象は自身のクライアントであり、クライアントが自宅で生きていく上で必須な事案に対して身体介護・生活援助・通院等乗降介助という3つの基本サービスを提供することが認められています。

しかし、クライアントから業務外のサービスを依頼されるケースもあり、ヘルパーの悩みの種となっています。

例えば生活援助の一つに挙げられる、洗濯物の対応です。

介護保険制度においてはヘルパーが自宅を訪問し、生活援助として洗濯機を回したり、洗濯物を干したり取り込んだりというサービスを行うことは可能です。

ただしクライアントと同居している家族に対しては、このサービスを提供することができないのです。

しかしながら先輩アテンダントのなかには「一緒に洗っても手間は変わらないでしょ」「ついでに家族の分も洗濯物を取り込んでおいてよ」と業務外のサービス提供を強要されて困っている方もいました。

業務外のサービス依頼に対する悩みの対処法

訪問介護を担当するヘルパーは家政婦ではないので、以下のようなサービスを提供することは介護保険制度上認められていません。

  • クライアントが生活するスペース(居室・リビング・浴室など)以外の掃除(物置・庭・子ども部屋など)
  • クライアントが食べる分以上調理
  • クライアントが必要としていないものも含めた生活必需品の買い物
  • 家族分の薬の受け取りの代行

クライアント本人の生活に関わる部分以外の業務を依頼された場合には、はっきりと「介護保険の制度上、行うことができない」と伝えて断りましょう。

理解してもらえない場合は、訪問介護事業所のサービス提供責任者に報告し、必要に応じてサービス提供責任者経由でケアマネージャーに対処してもらうという解決策になります。

訪問介護のヘルパーとしての悩み②クライアントの困った行動

介護を必要としているクライアントのなかには、介護サービスの提供業務に支障のある行動をとる方もいらっしゃいます。

最も多く聞かれるのは、話好きのクライアントです。

訪問介護のアテンダントは契約の時間内にサービスの提供を終えて次のクライアント宅に向かう必要がありますが、話好きのクライアントや独居のクライアントは世間話が長くなり、なかなか帰らせてくれないこともあります。

また認知症などを理由に介護を必要とされているクライアントの場合、被害妄想やせん妄といった症状からヘルパーに対して敵意や暴言をぶつけてきたり、セクハラなどの困った行動を取られる方も時々いらっしゃいます。

クライアントの困った行動に対する悩みの対処法

話好きのクライアントの場合は、時間を明示するといった対処法が有効です。

「5分お話を伺ったら、作業に移らせていただきますね」「13時には必ずお暇しますね」というように、予め「この時間しか対応できません」という区切りを設けておきましょう。

そして暴言やセクハラに対しては、毅然とした態度で「お控えください」と伝える必要があります。

このような問題行動をとってしまう要因としては、クライアントの性格やストレスに加え、持病の進行や障害などによって感情のコントロールに困難が生じている可能性があります。

事業所のサービス提供責任者に相談し、担当者会議を行うことで今一度介護の提供体制について見直す必要がありますので、迅速に上長に報告しましょう。

訪問介護のヘルパーとしての悩み③他のヘルパーとの関係性

訪問介護のヘルパーは基本的に1人でアテンダントの自宅を訪問します。

他のアテンダントと2人以上で訪問することは、新人研修以降行っていない方がほとんどかと思います。

そのようななかで他のアテンダントとは、介護記録などを介してコミュニケーションをとり、クライアントに対する指導方針を確認していくことになります。

たとえば自分は「できることはクライアント自身に行ってほしいので、着替えの介助を行っていない」という場合でも、他のアテンダントから「作業が進まないので、着替えを介助しました」と申し送りが残っていると、「今後は着替えの介助を行うことが常態化してしまうのではないか」と不安になってしまうこともあります。

他のヘルパーとの関係性に関する悩みの対処法

クライアントに対してよりよい介護サービスを提供しようという想いは、どのアテンダントも共通して抱いている気持ちです。

しかしながら記録文書を介したやり取りしかできていなかったり、なかなかゆっくりと対話する機会を持てていなかったりすると、もやもやするようなすれ違いが生じてしまう可能性もあります。

このような場合も必ずサービス提供責任者に対して、感じている違和感を伝えたり、介護サービスを提供する方針などに相違がないかを確認したりして、気持ちの余裕をもって仕事に従事できるよう相談してみましょう。

訪問介護でヘルパーとして働くなかでの悩みは、まずはサービス提供責任者への共有を

訪問介護のヘルパーとして働くなかで、現場で感じた悩みやトラブルに対しては毅然とした態度をとったうえで、必要に応じて事業所のサービス提供事業者に共有しましょう。

またサービス提供事業者に相談しても改善が見られない場合や、他のアテンダントとの関係が改善されないなど悩みが解消されない場合は、社内の対応窓口などに連絡するという方法もあります。

訪問介護のヘルパーは、クライアントの容態や症状に向き合い、日常生活を送るうえで必要なサービスを提供するための仕事を担っていますが、クライアントの無理難題を全て聞き入れる必要は全くありません。

介護の質を高めるためにも悩みを抱え込まず、各所に相談しながらより良い介護を提供していきましょう。

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