定期巡回・随時対応型訪問介護看護で受けられる介護って?訪問介護との違いは?

定期巡回・随時対応型訪問介護看護は、自宅で暮らすことを選択した要介護クライアントを支えるために、24時間365日提供される社会福祉サービスです。

定期巡回・随時対応型訪問介護看護は定期巡回・随時対応・随時訪問・訪問看護という4つのサービスで構成されていますが、中でも定期巡回は定期巡回・随時対応型訪問介護看護の中心となる介護サービスです。

今回は、定期巡回が提供している介護サービスについて、詳しく内容を確認していきます。

訪問介護との違いについても詳しく紹介していきますので、定期巡回・随時対応型訪問介護看護について詳しく知りたいという方は必見です。

目次

定期巡回・随時対応型訪問介護看護で提供される定期巡回とは

定期巡回は、クライアントの生活リズムに合わせてアテンダントが自宅を訪問する介護サービスです。

定期巡回で提供される介護サービスの内容はクライアントの状況により様々で、一日のうち複数回、15分程度の短いサービス提供が行われるのが一般的なケースです。

実際に定期巡回で提供されている介護の実例の一部は、以下の通りです。

食事や調理の介助

食事を準備することが難しいクライアントや、自分だけで食事をすることが難しいクライアントにとって、定期巡回は重要な介護サービスです。

低栄養状態となっているクライアントの状況改善が見込まれるほか、水分補給などの声かけによって脱水症状の発症を予防する効果も期待されています。

薬の受け取りや、服薬管理

高齢や認知症といった状態にあるクライアントと、切っても切り離せない関係にあるのが「お薬」です。

定期巡回では生活援助として薬の受け取りなどの介助が行えるほか、定期的な訪問の際に内服薬を服用するよう声をかけたり、服薬記録を残すなどの介護サービスを提供することができます。

要介護度の進行によって薬の管理が難しくなってきたクライアントからのニーズが非常に高いサービスです。

入浴や清拭などに関する介護

要介護度が進行してくるにつれてクライアントが「難しい」と感じる日常生活の1つが、着替えや入浴です。

適温でお湯を沸かす、服を脱ぐ、滑りやすい床で立つ・座る、浴槽をまたぐ、清潔な服に着替えるという一連の行為は、年齢や認知症状の進行に伴ってハードルが高くなりがちです。

定期巡回ではクライアントの希望に合わせて訪問入浴や部分入浴の提供や、洗髪、清拭など、必要なサービスを利用することが可能になります。

衛生面はもちろんのこと、精神的な側面からも重要な介護の一つです。

安否確認・見守り

特に単身や高齢の夫婦のみで暮らしているクライアントに対して定期巡回では、安否確認や見守りを提供することが可能です。

定期巡回・随時対応型訪問介護看護ではあらかじめ設定した時間であれば昼夜を問わず安否確認を行うことが可能になりますので、特に夜間の見守りを必要とするクライアントや、定期的な安否確認が必要なクライアントから需要のあるサービスです。

定期巡回で介護を担当するのは?

定期巡回サービスを提供するアテンダントは、ホームヘルパー(訪問介護員)です。

ホームヘルパーとしての資格を持っているのは、介護職員初任者研修の修了者や介護福祉士実務者研修の修了者もしくは介護福祉士の国家資格保持者です。

24時間365日の体制でサービスを提供していますので、基本的にクライアントに対して複数のホームヘルパーが順番に対応していく形になります。

「必ずこのアテンダントに来てほしい」といった要望に応えるような、固定担当制ではありません。

定期巡回と訪問介護の違いってなに?

定期巡回とサービス内容が似ている介護サービスとして訪問介護が挙げられます。

定期巡回と訪問介護は具体的にどのような点で違いがあるのでしょうか。

利用料金

定期巡回サービスが含まれる定期巡回・随時対応型訪問介護看護は、月額制での利用となります。

日中の訪問回数に関わらず同一の料金となりますので、利用頻度が高いクライアントにとっては、定期巡回・随時対応型訪問介護看護を利用した方が家計の負担が少ないということになります。

一方の訪問介護は、サービスを利用した回数に応じて料金が変動しますので、サービスの利用回数が比較的少ないクライアントに適したサービスといえます。

利用可能な事業所

定期巡回・随時対応型訪問介護看護は介護保険サービスのなかでも地域密着型のサービスに該当します。

そのためクライアントが利用することのできる定期巡回・随時対応型訪問介護看護の事業所は、居住している市区町村内に限られます。

一方の訪問介護は一般的な介護保険サービスに該当しますので、居住地する自治体をまたいだ自治体にある事業所の利用も可能となります。

介護サービスの提供時間

一般的に訪問介護では基本となるサービスの提供時間が午前8時~午後6時であり、それ以外の「午後6時~午前8時」の時間帯にそれぞれの時間帯に応じた加算率が設けられています。

定期巡回・随時対応型訪問介護看護は、24時間提供可能なサービスですので、利用頻度が高いクライアントにとってはサービスを受けることができます。

24時間体制の介護を希望しているクライアントには、定期巡回がおすすめ

定期巡回・随時対応型訪問介護看護に含まれる介護サービスである「定期巡回」について、具体的なサービスの内容や訪問介護との違いを中心にご紹介いたしました。

定期巡回は、なんといっても深夜や早朝の時間帯であってもクライアントの自立した自宅生活をサポートすることができる介護サービスです。

短い時間の訪問を一日に複数回繰り返すことができるので、要介護状態にあるクライアントであっても、自宅での暮らしを継続するという選択肢を選ぶことができます。

現在定期巡回サービス土屋では、全国各地に定期巡回対応の事業所を拡大中です。

定期巡回サービスの提供に興味をもった方や、介護職への転職を検討中の方、ホームヘルパーの資格を活かして収入アップを目指したい方からのお問い合わせも随時お待ちしております。

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