家族が高齢になったり、特定の理由から介護が必要になると、訪問介護を検討することがあります。しかし、訪問介護の具体的なサービス内容がわからない方もいるのではないでしょうか。
訪問介護に関する知識を身につけておくことで、必要に迫られた時に迷うことなく対応できます。
この記事では、訪問介護のサービス内容や訪問介護を受けるための大まかな見積もり、手続きについても紹介していきます。
最後に私たちが板橋で運営している介護事業所も紹介していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
訪問介護とは？
在宅介護には多くの形態がありますが、その中でも「訪問介護」はどのような特徴を持っているのでしょうか。また、「居宅介護」との違いについても紹介します。
在宅介護を検討されている方にとって、訪問介護に関する正しい理解は重要です。以下に紹介するポイントをしっかりと把握しておくことをお勧めします。
居宅介護との違いについて
訪問介護は、自宅で必要な支援を提供するサービスです。これにより、クライアントは日常生活を送りながら、身体介護や生活支援など必要な介護を受けられます。
ケアワーカーやホームヘルパー等のアテンダントが訪問し、入浴や食事の介助などを行います。アテンダントは介護福祉士などの資格を持っていますので、安心して介護を任せることができます。訪問介護では、介護施設に移動する必要がないのが大きな利点です。
訪問介護と「居宅介護」は似たようですが、実際の違いを知りたいと思っている方もいるかもしれません。
訪問介護は、要介護認定を受けた高齢者に提供される介護福祉サービスです。一方、居宅介護は、障害支援区分1以上に認定された障害者を対象とする障害福祉サービスです。重要なのは、介護対象者が異なる点です。
訪問介護の対象は？
訪問介護の受けられる対象者を詳しく説明すると、65歳以上で要介護1～5の認定を受けた方が対象となります。したがって、訪問介護を受けるためには、事前に居住地の自治体で要介護の認定を受けておく必要があります。
ただし、特定疾病によって介護が必要になった場合、40歳以上であれば訪問介護の対象となります。条件を満たしている方は積極的に訪問介護を利用することをおすすめします。
訪問介護サービスの提供内容
訪問介護サービスでは、主に「身体介護」と「生活援助」を受けることができます。
また、訪問介護では提供されないサービスもあります。利用する際に迷わないように、訪問介護に含まれるサービスを把握しておくことが重要です。
身体介護とは
身体介護は、食事・入浴・排泄・歩行などのケアを包括したサービスです。これはクライアントの身体に直接関わるものであり、専門技術を必要とする場合も含まれます。食事や入浴などを自力で行えない方々にとって、大きな支えとなるサービスです。
また、服薬介助や着替え、通院・外出の支援も提供されますが、これらも身体介護の一環です。ケアワーカーやホームヘルパー等のアテンダントは、都道府県の研修を経て認定を受けることで、経管栄養など一部の医療行為も行うことができます。
さらに、糖尿病を持つクライアントの特別な食事など、配慮が必要な食事の準備も身体介護のサービスの一つです。クライアントごとに必要な介助は異なるため、状況に応じて適切なサービスを利用することが重要です。
生活援助とは
生活支援は、日常生活上の家事を代行する支援サービスです。生活空間の掃除や買い物などがその範囲に含まれます。クライアントが行えない日常生活の一部をサポートするもので、身体へ直接触れない作業や専門知識が不要な家事が対象となります。
生活援助は、クライアントが日常生活をスムーズに送るための介護サービスであり、自分自身ができない必要な家事を補完します。
訪問介護で提供されないサービス
訪問介護サービスには提供できないサービスも存在します。利用後のトラブルを防ぐためにも、どのようなサービスが対象外なのか事前に把握しておきましょう。
以下は訪問介護で提供することのできないサービスの具体例です。
- 庭の手入れ
- 家具や家電の移動
- クライアント以外の家族に対するサービス
- ペットの散歩 など
クライアントの生活維持に直接関わらないものは、訪問介護サービスの範囲外です。一部の事業者ではこれらのサービスを別途提供している所もありますので、介護保険の範囲外で必要な場合は、利用前に事業者に確認することが大切です。
訪問介護の料金の大まかな見積もり
訪問介護サービスを利用するには、所定の料金が必要です。介護保険の適用により、全額を支払う必要はありませんが、所得に応じて1割から3割の負担が生じます。
利用時にかかる費用については事前に確認し、利用の際に迷わずスムーズに手続きを進めるようにしましょう。
自己負担額の大まかな見積もり
実際の負担金額は地域やサービス事業者によって変動します。以下は一例として、自己負担額の具体的な例を示していますので、参考までにご覧ください。
| 種類 | 時間 | 自己負担額（1割負担の場合）（1回につき） |
|---|---|---|
| 生活援助 | 20分～45分 | 183円 |
| 生活援助 | 45分以上 | 225円 |
| 身体介護 | 20分未満 | 167円 |
| 身体介護 | 20分以上30分未満 | 250円 |
| 身体介護 | 30分～1時間 | 396円 |
自己負担率が2割や3割の場合、金額が変わるため、必要に応じて計算しましょう。生活支援と身体介護の両方を利用する場合は、それぞれの金額を合算して算出します。
訪問介護の手続き手順
訪問介護の利用は、緊急時に即座に利用できるものではなく、一定の手続きが必要です。ここでは、訪問介護の利用に必要な手続きと実際の流れについて解説します。
スムーズに訪問介護を利用するためには、手続きの流れを理解することが重要です。
要介護認定の手続きを行う
訪問介護を利用するには、要介護1から5の認定が必要です。居住地の区市町村で要介護認定の申請を行いましょう。
板橋区の介護保険を扱う窓口は、介護保険課（区役所北館2階）、おとしより保健福祉センター、各福祉事務所です。申請の際は窓口に「要介護認定申請書」を提出します。必要な時は書類の送付方法や記入方法を区役所などに問い合わせるとサポートしてもらえます。
介護認定
区役所が要介護認定申請書を受け取ると、30日以内に結果が郵送されます。その通知には、非該当、要支援1～2、要介護1～5のいずれかが記されます。要介護1～5に認定されると、訪問介護が利用できるようになります。
認定までの期間には、介護支援専門員がクライアント宅を訪問し、主治医が作成した意見書の確認やクライアントの状況調査が行われます。この調査内容をもとに審査が行われ、要介護状態を判断する仕組みです。
ケアマネジャーの選任
要介護1～5に分類される方には、担当のケアマネジャーがつきます。このケアマネジャーと相談しながら、利用する訪問介護事業所を選びます。この際、利用する事業所は本人の選択に委ねられます。また、ケアマネジャーの選任も、必要に応じて変更することが可能です。
事業所の選択に迷った場合、区役所が提供する情報を参考にすると良いでしょう。また、介護事業者情報検索システムを利用して探す方法もおすすめです。
ケアプランの作成
ケアマネジャーが決まると、選任されたケアマネジャーがクライアントの自宅を訪問し、面談を行います。この面談では、クライアントの状態や日常生活、必要な支援について聞き取り調査を行います。
面談の情報をもとに、必要な介護サービスを決定し、ケアプランを策定します。このケアプランは訪問介護のサービス内容を決定する際の基盤となりますので、面談時に把握しておきたい情報は逃さずお伝えください。
利用する業者を決める
訪問介護を利用する際は、ケアプランを作成した後、実際に訪問介護サービスを提供する事業所と契約を結びます。利用契約を結ぶことで初めて、訪問介護サービスを受けることができます。
事業所を選ぶ際には地域の公開情報や資料を参考にし、適切な事業所を選択することが重要です。
各事業所の特徴や、ケアワーカーやホームヘルパー等のアテンダントの質は、提供される訪問介護サービスの質に直結します。クライアントの要望にしっかりと応えてくれる事業所を選ぶことが肝要です。
また、介護保険外のサービスを利用したい場合は、希望する事業所で希望するサービスが提供されているかどうかも確認しておくと良いでしょう。
板橋区で訪問介護事業所をお探しの方へ
事業所を選ぶ際は、以下の5つのポイントをチェックし、利用する事業所を決定すると良いでしょう。
- 事業所の評判を聞く
- 事業所は複数比較する
- サービスの内容と費用について明確な説明があるか
- 適切なサービスが実行されているか
- ヘルパーとの相性
夜も不安な方は定期巡回サービスがおすすめ！
ここまでは訪問介護について紹介しました。訪問介護サービスは、日中の時間帯を中心に生活援助や身体介助をしてもらえるサービスです。しかし、夜間対応をしていない事業所が多いため、その点がデメリットになります。
夜の時間帯にクライアントの見守り、または介護が必要になるケースもあるでしょう。ましてや高齢者で一人暮らしをしている場合は万が一のことを心配する方も多いでしょう。
そのような方におすすめしたいサービスが「定期巡回サービス」です。
定期巡回・随時対応・随時訪問・訪問介護が連携して、24時間365日体制でクライアントの自宅生活をサポートすることが可能です。随時対応を受け、夜間帯の訪問が必要と判断されれば、深夜の時間帯であってもアテンダントが自宅に訪問することもあります。
そのため、一人暮らしの方でも安心して夜を過ごすことができます。
また、定期巡回サービスの費用は、介護サービスの利用量に伴って請求金額が変動するのではなく、何度サービスを利用しても月額固定での利用料をお支払いする形になります。介護サービスの利用頻度が高い方にとっては経済的にも優しい制度です。
板橋区で訪問介護を検討している方へ。定期巡回サービス土屋板橋へお気軽にお問合せください！
定期巡回サービス土屋板橋では24時間365日サービスを受けられる環境を整え、夜間の時間帯も含めクライアントに安心して生活してもらえるよう最大限のサポートを提供しています。
板橋区民で介護サービスをお探し中の方や、定期巡回サービスについて是非一度話を聞いてみたいという方は、まずはお気軽に定期巡回サービス土屋までお問い合わせください。
