定期巡回随時対応型訪問介護看護は、平成24年に創設されたサービスです。
365日24時間、訪問サービスに特化し包括的に在宅での生活をサポートするサービスとして創られました。包括型のサービスでありながらデイサービスや訪問入浴を利用することも可能な、利用者にとって使いやすい柔軟なサービスとなっています。しかし運営・経営が難しい事業と言われ、なかなか事業所数が増えてきませんでした。
「ニーズはあるにも関わらず提供する事業者が少ない」という意味では、株式会社土屋のメイン事業「重度訪問介護」と同じと言えます。「探し求める小さな声を」をミッションとして掲げる私達は、定期巡回随時対応型訪問介護看護をより多くの方々に届けていきたいと考えています。
定期巡回随時対応型訪問介護看護は、訪問介護と似てはいますが、基本的な考え方は全く異なると考えています。ケアマネジャーの計画した事を着実に遂行する訪問介護とは違い、利用者が在宅で生活し続けるために、生活全体を考えてサービス内容を検討・提供することが求められます。ケアマネジャーの存在・計画を尊重した上で、利用者にとって、より有益なサービス内容・時間を創造・探求していくことが私たちの使命だと考えています。
介護保険の理念は「尊厳の保持と自立支援」であり、定期巡回サービスもこれに基づいて提供すべきです。尊厳の保持とは主に「自己決定、プライバシーの尊重、人格尊重」と言えます。自立支援は「身体的自立、精神的自立、社会的自立」と言われますが、利用者の支援で大切なのは「自発性を引き出す」ことだと考えます。「やってあげる」サービスではなく、「やる気を引き出す」支援。これこそが自立支援の基本と言えるのではないでしょうか。
「尊厳の保持と自立支援」の先にあるもの。それは「幸福感と充実感」のある生活です。障がいを抱えている人、高齢者等、生活に支援が必要な方々も「幸福感と充実感」のある生活を送る権利があり、これは株式会社土屋のフィロソフィー「生き延びるの肯定」とも通じるものがあると思います。
利用者の方々に「幸福感と充実感」を感じてもらえるような生活を、定期巡回サービスを通じて届けていきたいと考えています。
定期巡回サービス土屋 代表 高浜将之